簿記3級での仕訳のコツ。取引の2要素を理解すれば、貸方・借方の間違いを減らして即仕訳。

簿記3級 仕訳

【広告】

簿記を勉強する場合に、最初に出てくるのが「仕訳」ですよね。

この仕訳というものは、取引を記録する手段ですが、最終的にこの仕訳を集計して、損益計算書や貸借対照表を作成しますが、取引の記録を文章で記載したり、いろんな人が自由に記載してしまうと、集計するのが大変にになってしまいますよね。

簡単に集計するため、勘定科目と金額を使ってシンプルに取引を記録していきます。

簿記3級 ネット試験 過去問
目次

仕訳の前提である取引

簿記は、取引を勘定科目と金額を使って記録していきますが、その取引にはどのようなものがあるでしょうか。取引には以下のようなものがあります。

現金増減する取引

  • 現金を支払って建物を購入しました
  • 商品を販売して、商品を受け取りました。
  • 借入金を返済しました

現金が増減しない取引

  • 車を購入しましたが、お金は翌月に払う約束にしました。
  • 電気を使って請求書がきましたが、お金は来月末に払います。

このような取引を、勘定科目と金額を使って仕訳をやっていきます。

なぜ現金が増減しない取引も簿記では仕訳をする?

「なぜ、現金が増減しない取引まで、仕訳をやっていく必要があるの?」

現金は、お金の残高に影響が出るので、取引を記録する理由はわかりますが、現金がからまない、取引はなぜ記録する必要があるのでしょうか?という疑問を持つ人も出てきます。

簡単に説明すると、「この簿記を使って作った貸借対照表や損益計算書を見る人のため」です。

たとえば、例えば、「売上を上げていてお金は翌月もらう」取引があったとします。取引がそれしかなければ、集計すると「売上0円」と記入されているとします。それを見た経営者が、「売上が上がっていないのだったら、会社なんて潰してしまえ!」と言ったことをいいかねませんよね。

ですが、実際に商品を売っていて、引き渡しをしているものの、お金だけを貰っていない状態ですよね。売上がないと思って会社を潰してしまうと、判断ミスを誘発してしまいますよね

そのように、会社の収益などを正しく示すために、現金の動きだけでなく、資産・負債・資本・収益・費用が増減する取引について、全て記入することになります。

仕訳の記入方法

まず、「仕訳は1つの取引を左右2つに分けて記入」します

例えば、「建物を買ってお金を1000円払った」という取引は

仕訳
(建物)1,000(現金)1,000

このように記入していきますが、まずはイメージを掴んでいただきたいと思いますが、この行で「建物が1000円増えた」と「現金が1000円減った」ということを記入しています。

つまり

すべての取引は、2つの要素の組み合わせです!

「資産を購入して、お金を支払った。」

という問題があったとしたら、これは「資産を購入した」と「お金を支払った」という要素を組み合わせて成り立っていますよね。

簿記では、この2つの要素を読み取って、仕訳をやります。

取引の2要素

普段の生活でも、取引はされていますのでそれを2つの要素に分解してみましょう。

たとえば、

  • 電車に乗るために切符を買った→切符を買った・お金が減った
  • お腹が空いたので、パンをお金で買った。→パンを買った・お金が減った
  • suicaにお金をチャージした → チャージした・お金が減った

このように、取引を2つの要素に分解できれば、仕訳をやることができます。
またさらに、現金が増減しないものでも。

  • 商品を仕入れたが、お金は翌月末とした→商品を仕入れ、翌月払う債務ができた
  • クレジットカードで、夕食代を払った→夕食を食べた・クレジットカードの債務ができた

となります。

まとめ

最初は少し慣れないかもしれませんが、そうやって生活の中で仕訳を意識していくと、仕訳がやりやすくなってきますので、一度試してみてください。

まずは、取引の2要素に分けることができ、勘定科目を理解することができれば、仕訳をやっていくことができます。もう少し深く理解を進めたい人や、独学に限界を感じている人は、完全無料のCPAラーニングをぜひご覧ください。

7501-1664518709.902-4

完全無料のCPAラーニング

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

アラフィフで非経理のサラリーマンです。
私は高校の時に簿記を勉強してた時に、「簿記って面白い」と感じて、専門学校に進学し、簿記1級を合格。卒業後は一般企業に就職しますが、税理士の資格を最終的にとることができました。

目次