簿記3級ネット試験はほぼ毎日、日本全国で実施しています
ネット試験とは
日商簿記検定のネット試験とは、定められた場所に設置されたパソコンで解答するタイプの簿記試験のことです。
通常の統一試験だと、簿記試験は解答用紙に鉛筆を使って記入しますが、新型コロナまん延による対応として、2020年よりネット試験が導入されています。
ネット試験って、ネットだから自宅のパソコンでも受験できるの?
ネット試験という名前で、パソコンで解答するといっても、自宅や会社のパソコンで受験が出来るのではなく、指定された試験センターで受験します。
また、東京商工会議所では、2024年度以降の東京23区における2級3級簿記検定試験を、ネット試験に一本化することを発表しています。
まだ現在において統一試験の廃止は東京23区のみですが、今後ネット試験への移行は、首都圏から地方に広まっていく可能性が高いと思いますので、ネット試験対策は重要になってくると思います。
ネット試験の日程は?
ネット試験は住まいや勤務先近くで受験が可能
まず、ネット試験が受験できる場所にですが、全国で200か所以上の試験会場があり、受験したい日程や時間帯に応じて比較的自由に設定することができます。試験会場は、統一試験のように多くの人が一斉に受験するのではなくて、用意されているパソコンブースに向かって試験を受けることになります。
ネット試験は統一試験と違う?
統一試験とネット試験との違うところ
- パソコンを使っての受験
- 始まる時間もバラバラ
- 手数料が少しプラス
- ネット試験は、即日合格発表
パソコンを使っての受験になり、解答もパソコンのテンキーを使って数字を打ち込んだり、マウスで勘定科目を選択したりと、パソコンに使い慣れている人と、使い慣れていない人と差が出る試験になります。つまり、しっかりネット試験用の対策練習をしないと、ぶっつけ本番では慣れないマウスでの回答で時間も無くなり、焦って間違えてしまうことも発生することもあるかと思います。
とはいえ、多くの人数の中で受験するのではないので、周りのプレッシャーからは少し開放されるのではと思います。
統一試験とネット試験の同じところ
合格の価値
これが、最も重要だと思いますが、統一試験であってもネット試験であっても、簿記3級の合格実績に違いはありません。合格の価値がネットだから低くて、統一試験だから高いということはなく、同じ価値として取り扱われます。つまり、履歴書などでは堂々と簿記3級合格と記載することが可能となります。
試験範囲その他
合格の価値が一緒ということは、試験範囲や難易度についても同じになります。とはいえ、ネット試験の試験対策をしっかり行わないと、慣れないパソコン操作で時間がかかって結果として不合格ということもあります。
まとめ
日本商工会議所簿記検定のネット試験日程を中心にご紹介させていただきましたが、東京商工会議所は、2024年度以降はネット試験のみ実施するということを公言しているので、ネット試験対策がますます重要になってきますが、一方パソコンが苦手な人にとって、パソコンを使っての回答は大変になることが予想されますので、そういう人は、早めに統一試験を受験して合格しなければならないかと思います。