ネット試験とは、２０２０年１２月より始まった、新しいスタイルの簿記検定です。
特徴としては「パソコンを使って」「いつでも受験が可能」ということで、年３回行われる統一試験とともに、簿記検定の受験スタイルとなっています。
日本商工会議所は、受験機会を増やすことを目的にして新たな制度として取り入れていますが、従来の統一試験も残しています。それにより、どちらでも受験出来るようになっています。
ネット試験とは
ネット試験は、全国にあるテストセンターで受験をすることが出来ます。
また、統一試験と同様に住所地と異なる場所で受験してもOKで、予約状況によりますが２日前の申し込みでも受験が可能。しかも、夕方から夜にかけて受験できる場所もありますので、会社が終わった後に受験をすることもできます
受験料は、申し込みに応じて５５０円の事務手数料が追加でかかってしまうことはデメリットになります。また結果発表は即時になりますので、合格したらその日から履歴書などに記載が可能になります。
つまり、勉強を始めてから合格するまでを計画的に行うことが出来て、合格したら履歴書２記載出来ますので、就職活動で、履歴書に書くことがない人にとっては、間に合わすことが出来るということで良いと思います。また、ネット試験では簿記に限らず、漢字検定やインターネット検定などもあります。
ネット試験は、パソコンを使っての解答で、勘定科目はプルダウンでの選択で、金額はテンキーを使っての入力になります。
今までペーパーでのテストだけを考えていた人は、試験の受け方が全く違いますので注意が必要です。
ぶっつけ本番で、ネット試験での問題の解き方練習をやっていなく、試験会場で焦ってしまっては合格が遠のいてしまいますので、事前にネット試験の方式に慣れておく必要があります。
それで、インターネット上でネット試験を体験できるところや、無料のサンプルなどがないかが気になるところですよね。
簿記3級におけるネット試験のサンプルが手に入るところ
ネット試験のサンプルが手に入ったり、ネット試験を体験ができたりするのは、日本商工会議所のサイトや、大手資格学校等のサイトで試したり出来ます。
ネット試験のサンプル
日本商工会議所
まずは、試験の主催である日本商工会議所。コレは落とすわけには行きませんね。
ですが、
本プログラムは操作体験用として、試験問題数を限定しております。
日本商工会議所
実際の試験問題・内容・出題数とは異なります。
ということで、まずは雰囲気を掴むためにインストールして試してみるのが良いと思います。ただし、windows限定のため、chromebookやmacbookなどを使っている人は使うことが出来ません。もちろん、スマホも無理です。
資格の大原
次に、資格学校の大手である大原です。模擬試験問題として掲載をしていますが、パソコンで操作するタイプのではなく、PDFのデータを掲載しています。PDFなので、どのようなパソコンやスマホでも見ることが出来ますが、本番の雰囲気を掴むことは出来ません。
TAC
次は、資格の大原と並んで大手になるTACです。
TACではパソコンを問わず本番さながらの、ネット試験の体験ができますが、５問限定ということと、氏名・メアド等の入力が必要なので、そのあたりが面倒ですよね。
ネットスクール
ネットスクールは、簿記の書籍を数多く出版されている、桑原知之が社長をされている会社になります。書店などで、名前を見た人が多いかもしれません。
こちらも無料で試すことが出来ますが、大原と同様でPDFでのサンプルになっています。
クレアール
次は、WEB通信学習に力をいれているクレアールです。
こちらも、ネット試験サンプルはPDF版となります。
無料で試すことや、ダウンロードをしたりすることが出来ますが、やはり本番に近い形で試してみたいですよね。そうすると、無料では少し限界があります。ですが、テキストを購入すると付録で付いてくるものが多数あります。
簿記３級テキストに付属
スッキリわかる日商簿記３級
こちらは、有料になってしまいますが、「模擬試験プログラム」が付録でついています。本番を想定して実際に手を動かして、入力の方法が間違っていないか、本番では予定通り終わるのかなどを練習することが出来ます。
テキストは、いずれにしても何か購入することになると思いますので、その際に、このスッキリわかる日商簿記３級を購入して、ついでにネット試験を試してみるというのが良いと思います。また、このテキストは、ベストセラーで最も売れているテキストになりますので、一番信頼性があるのではと思います。これだけ付いていて１，１００円は、大変オトクだと思います。
これは、ウェブアプリなので、ブラウザが開ければ使えることになります。
スッキリうかる日商簿記３級 予想問題集
こんどは、「スッキリわかる」の予想問題集になります。
これは予想問題集になりますので、もちろんネット試験も１回だけではなく５回付いています。またペーパーの予想問題も９回ついていますので、１，１００円でこれだけ付いていると、大変オトクになります。これも、いずれは予想問題集を購入しなければならないのであれば、買っておくべきの１冊になります。
簿記教科書 パブロフ流 日商簿記3級 総仕上げ問題集
これは、よせだあつこさんのパブロフ流になります。好みになりますが、こちらを好きな人もいますので、自分にあったものを選んでいただくのが良いと思います。
また、これは３回のネット試験問題がついていますので、本番を想定することが出来ます。
まとめ
ネット試験は、マウスとテンキーを使っての解答になりますので、ネット試験で受験する人は、多少でも慣れておく必要があります。また、最終的に時間が足りるのかどうかについてもしっかり確認をしておかないと、のんびり問題を解いていて、結局時間がなかったということだともったいないですよね。
「ネット試験を受験しないから問題ない」
このように思う人もいると思いますが、万が一落ちて５ヶ月空いてしまうぐらいだったら、ネット試験を視野に入れるのもいいと思います。数点足りなくて落ちた場合には、忘れないうちに受けておきたいですよね。
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