簿記3級って難易度が上がった?簿記3級が難しくなった理由とその対策とは

簿記3級 難易度 上がった

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簿記3級って、それほど難しくないし、誰でも受かる試験だよね

そう思って、「履歴書に書くことを追加するため」とか、「会社から自己啓発の目標設定されたから」といった感じで、簿記3級を受験しようとする人がいると思います。

それで、チャチャっと勉強すれば簡単に合格すると思って試験に臨むと、今では大変なことになります。そうです。簿記3級はいつの間にか難易度が上がっています。

ここ何年の間に難易度が上がっているようですが、いったい何があったのでしょうか?

目次

合格率の推移

まずは、合格率等の推移をご紹介します。

受験者数
(申込者数)
実受験者数 合格者数 合格率
160(2022.2.27) 52,649名 44,218名 22,512名 50.9%
159(2021.11.21) 58,025名 49,095名 13,296名 27.1%
158(2021.6.13) 58,070名 49,313名 14,252名 28.9%
2021年度 試験形式変更
157(2021.2.28) 70,748名 59,747名 40,129名 67.2%
ネット試験導入
156(2020.11.15) 77,064名 64,655名 30,654名 47.4%
155(2020.6.14) 中止
154(2020.2.23) 100,690名 76,896名 37,744名 49.1%
153(2019.11.17) 99,820名 80,130名 34,519名 43.1%
152(2019.6.9) 91,662名 72,435名 40,624名 56.1%
2019年度 出題範囲変更
151(2019.2.24) 104,357名 80,360名 44,302名 55.1%
150(2018.11.18) 111,657名 88,774名 38,884名 43.8%
149(2018.6.10) 101,173名 79,421名 35,189名 44.3%

これは、日本商工会議所のサイトから引用しましたが、合格率って思ったより動いていると感じる人が多いと思います。ここ数年だけでも、最高合格率は67.2%で最低は27.1%とその差は約40%にもなります。上記表の中に、簿記検定であったイベントを挿入しています。ここでは、そのイベントを説明していきたいと思います。

2019年度試験範囲の変更

2019年度152回の試験より、試験の範囲が変更になりました。大きな変更点としては、それまでは個人事業者を前提としていた試験内容でしたが、それからは株式会社を前提とした試験内容に変更となりました。それ以外にも

  • 電子記録債権、電子記録債務
  • クレジット売掛金等
  • 納品書、請求書、領収書、消費税や法人税等の領収証書から仕訳けを切る問題

最近特に増えてきたクレジットカードでの売上や、電子記録債権など新たな取引形態も出題されることになりました。

論点が増えたことで、合格率が下がるかと思いきや、合格率はその前の回と殆ど変わらず、出題範囲の変更については、影響は軽微であると思われます。

2021年度試験形式の変更

また、2021年度では時間が変更となり、それに伴って問題数の変更と、仕訳問題数の変更と大幅に変更がありました。

合格率もその前の半分以下でかなり荒れた試験になったようです。Twitterなどでは、「難しかった」「時間が足らなかった」「理論的思考を問われた」ということで、単に難しい問題が出たということだけではなくて、問題をとき切るスピードが必要になったり、さらに理論的思考で暗記の詰め込み学習をしていた人は、苦戦を強いられたようです。

更に「過去問を解いても意味がない」といった、試験内容もガラッと変更になったというコメントもありました。

その後160回は合格率が伸びたので、ネットの反応も良くなったようですが、受験者数も1割ほど少なくなり過去最低人数の受験者数および実事件者数となりました。

つまり、3級であっても、合格できなくて断念してしまう人が出てくるということで、簡単な試験ではなくなっているということです。受験した人の「自分が受験したときは簡単だった」というのはすでに過去の話になってしまい、暗記で詰め込んでパターンに当てはめる勉強方法が通用しなくなったといえます。

今後はどうすれば良い?

過去に受験した人の、「とにかく覚えれば良い」とか「誰でも受かる」とか「簡単だ」ということを鵜呑みにして受験に挑むことは、すでにできなくなっています。特に仕訳問題が増えたということで、仕訳問題でしっかり点数を稼いでいかないと、簡単に合格が遠のく状況になっています。

そうすると、勉強でわからないことを放置すると、どんどんわからなくなって、合格レベルに達しないことに繋がってきます。

独学でなんとかなると思っていた人も、少し早めに勉強を始めることや、通信・通学講座を検討するのが賢明な選択になってきています。

過去の「簡単だ」という言葉にとらわれることなく、しっかり合格をするためには、

  • 早く始めてしっかり内容を理解すること
  • 暗記に頼らずしっかり理解をすること
  • できれば通信通学講座を受講する

ということだと思います。

通信教育をご検討される方はこちらから

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この記事を書いた人

アラフィフで非経理のサラリーマンです。
私は高校の時に簿記を勉強してた時に、「簿記って面白い」と感じて、専門学校に進学し、簿記1級を合格。卒業後は一般企業に就職しますが、税理士の資格を最終的にとることができました。

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