日商簿記3級を受験するときに、一番最初に行うのが「テキストの購入」ですよね。申し込みは少し先になりますが、勉強を先行して進めていくので、最初の出費になると思います。
多くの人が、「簿記を全く知らない状態」だと思いますので、この最初のテキスト選びは、理解の速度のみならず、試験のモチベーションを維持するために、すごい大事な作業で、ここで失敗をしてしまうと、リカバリーが効きません。
「テキストなんて安くて薄いものでいいや」
って思っていると、必要な情報がなかったり、もともとわかりにくい簿記の仕組みを理解できなくて、受験すら断念することもあると思います。
ですが、最近のテキストはカラーでうまくまとめているものが多いため、選び方を間違えなければ問題ないと思います。
簿記3級テキストの選び方
ということで、まず最初に必要なテキストをどう選んでいけば良いのでしょうか。私なりの選び方の基準をお伝えできればと思います。
図解がわかりやすい
簿記の知識や理解が「0(ゼロ)」の人は、できれば図解などがしっかり示されていて、見るだけで理解が進むものが良いと思います。簿記は、全体の流れを掴むまでが時間がかかるのですが、それを暗記などに頼ってしまうと、かなり時間がかかってしまい理解が進まなくなってしまいます。
図解がわかりやすいテキストだと、イメージを脳裏に焼き付けることが出来ますので、そのイメージが付きやすい図解が入っているものが良いです。
とはいえ、図解に関しては個人差が出てしまうものなので、自分でまずは見てみて、理解しやすいか確認をすることが大事だと思います。
1章の最初を読んで理解できる
1章の最初は、勉強する上での入り口になりますので、ここで理解が出来ない場合だと、この先も理解が出来ない可能性が高いと思います。
3級のテキストでは、概ね「簿記の基礎」が第1章になっていて、「簿記って何?」とか「簿記ってどんなもの?」といった書き出しになっていると思います。また、簿記は独特な漢字の読み方をする場合もありますので、子供っぽいかと思いますが、最初は専門用語にルビ(ふりがな)が入っているものが良いです。
書き込む余白が多少ある
そもそも、テキストにびっしり文字が書いてあると、それだけで疲れてしまったり、読むことを止めてしまったりすることがあると思います。しっかり理解するためには、言葉を選んでコンパクトにまとめてあるものがよくて、全て説明するためには、言葉を絞り込んで、まずは理解することが大事だと思います。
それで余白は、問題集を解いてみて、苦手だったり、うまく点数に結びつかないものをメモするために使います。問題集を解いて点数だけを気にしても、点数に結びつきません。間違えたところを振り返って、苦手なところを浮き彫りにして、理解を進めることが合格への近道と言えます。
オススメできる簿記3級のテキストは
では、おすすめできるテキストはどのようなものがあるのでしょうか?
簿記3級のテキストの著者で有名なのは「滝沢ななみさん」・「よせだあつこさん」などが多くのテキストを出版しています。両者とも理解しやすくするために図を多く使って説明をしているのが特徴です。
スッキリわかる日商簿記3級(滝沢ななみさん)
テキストと問題集が一緒になっていて、さらにネット試験を体験できる模試試験プログラムや仕訳WEBアプリなどで特典がついてます。
簿記教科書 パブロフ流でみんな合格 日商簿記3級 テキスト&問題集(よせだあつこさん)
これも特典として
難しい問題もスイスイ解ける「著者の解き方動画」・大好評! パブロフ流オリジナル「勘定科目一覧」何回でも解ける「練習問題の答案用紙」(ダウンロード)が付いています。
どっちが良い?
「スッキリ」は説明もしっかりされていますが、初めてだと理解することが多すぎて、続かない人もいるかも知れません。
一方「パブロフ」は少しシンプルにまとめていますので、理解はしやすいですが、少し踏み込みが足りないと感じるかもしれませんが、3級だと十分だと思います。
そうすると、初学者で簿記を全く知らないというひとはパブロフを購入し、シンプルに理解を進めてどんどん先にすすみ、細かいところは問題を解きながら覚えていくのが、効率的だと思います。
まとめ
簿記3級のテキストは、ある意味相性だと思いますが、図を多く使っていて目で理解を進められるのが、理解を早めて結果を早く出していけると思います。
それから間違えたところをしっかり確認して、テキストに戻りながら勉強を進めていくことが、結果早く知識を習得できるのではと思います。