簿記とは何かを簡単に説明いたします。

簿記 とは 簡単に

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こんにちは。

このサイトは、簿記の知識の重要さと必要さを皆さんにもお伝えしたいと思い立ち上げました。とはいえ、慣れない運営になりますが、頑張って情報を出しつつも、皆さんが独学で簿記3級をラクラク合格できるための一助になればと思います。

まずは、簿記についてお話したいと思います

目次

簿記って何?

まず簿記をご説明いたします。

簿記(ぼき、英語: bookkeeping)とは、企業などの経済主体が経済取引によりもたらされる資産・負債・純資産の増減を管理し、併せて一定期間内の収益及び費用を記録することである。より平易な言い方をすると「お金やものの出入りを記録するための方法」である。

wikipediaより

もし、貴方に「まとまったお金」があって、そのお金を「企業に投資」「企業の株式を購入」するかどうかを考える場合に、どういう情報を見るでしょうか?

「将来性?」「ビジョン?」「経営者の資質?」

その会社に対して投資されたお金が、有効に使われてリターンを求めるためには、現在および将来にわたり、その経営者がどのような行動をとるかということは、とっても大事なことですよね。

ですが、それだけではなくて現時点において「しっかり利益をだしているか」「いままで投資された投資金額は有効に使われてきたか」も大事で投資をするかどうかに必要な情報ですよね。つまり、その会社にまつわる「お金に関する情報」です。

お金に関する情報は、会社の経営成績。つまりどれだけお金を稼いだがを示す「損益計算書」と、会社の財政状況がどのくらい資産や負債をもっているかをしめす「貸借対照表」によって提供され、この2つを財務諸表と言います。

簿記は、損益計算書と貸借対照表を作るため

ですが、この「損益計算書」や「貸借対照表」は、経営者の自由に作ってしまうと、見る人が正しい情報を得られなくなり混乱する可能性がありますよね。

たとえば、会社で本来だったら計上できない収益を計上してしまうと、損益計算書が正しく作成されず、それを見る人が誤った判断をしてしまう可能性があります。そのため、この貸借対照表と損益計算書を定められた正しい方法で作成することが必要とされます。

そのためには、日々のお金の流れを適切に処理することが必要になり、日々の処理から貸借対照表・損益計算書を作成する処理の実務を、「簿記」といい、その知識と能力を示すものが簿記検定になります。

損益計算書とは

企業のある一定期間における収益(revenue)と費用(expense)の状態を表すために、複式簿記で記録されたデータを集計することによって、貸借対照表などと同時に作成される。

wikipedia 損益計算書

これだけ読んでも、いまいちピンとこない人も多いかもしれませんが、企業の売上とその売上を得るためにかかった経費を記載して、差し引きで企業がその期間に得ることが出来た利益を記載するものになります。

実物をご覧いただければと思います。

簿記 とは 簡単に

任天堂2021年度決算短信(340KB)

これは、任天堂の決算資料です。連結といのは、任天堂の子会社などを含めたグループとしての決算ということですが、連結については一旦飛ばしまして、7ページが「損益計算書」になります。コレをみると、売上高が「約1兆7000億」で、当期純利益が「約4800億」もあって、ゲーム売りまくってすごい金額になっていると思いませんか?

コレほど儲かっているんだったら、もっとゲームを安く売って欲しい!

と思う人もいるかと思いますが、一方で任天堂に投資をするかどうか考えている人からすると、

コレほど利益が出ているようでしたら、投資しても大丈夫そうですね

と考えるのではと思います。もちろん、投資の判断は売上や利益だけではなくて将来性や企業のビジョン等総合的に判断するものですが、現時点で売上がしっかり上がっているか、利益を計上できているかということが、判断する上で重要になります。その情報を提供するのが「損益計算書」になります。

貸借対照表とは

貸借対照表は、企業のある一定時点における資産・負債・純資産の状態を表すために複式簿記と呼ばれる手法により損益計算書などと同時に作成され、その企業の株主・債権者その他利害関係者に経営状態に関する情報を提供する。

wikipedia 貸借対照表

これも、これだけ読んでも、いまいちピンとこない人も多いかもしれませんが、企業一時点における資産・負債・資本を記載したものになります。

コレも実物をご覧いただければと思います

簿記 とは 簡単に
簿記 とは 簡単に

任天堂2021年度決算短信(340KB)

これは、同じく任天堂の連結貸借対照表になります。資産が「約2兆4000億円」で、負債が「約5700億円」とイメージがわかない規模の金額になっていますが、コレほど、資産を持っているのだったら、投資をしてもまたお金を貸し付けても大丈夫って感じになりますよね。コレも金額だけで判断は出来ませんが。

簿記は会社の経営基盤を支える

例えば、損益計算書や貸借対照表に記載されている売上や資産が「実際には存在しないもの」だったら、どのようなことが起こるでしょうか?その会社の信用を失墜させてしまいますよね。それどころか、一気に倒産する可能性もあります。

会社の損益計算書・貸借対照表は、その作成に携わる人間は会社内の、いわゆる「経理担当」のみならず、収益を報告することや、その報告を処理する人等多くの人が携わることになります。それは、営利企業である以上は健全に営業活動をやっていて利益を出しているかどうかは、投資家や融資をしている金融機関は最も気になりますからね。

そうすると、会社の収益を大きく計上したいと思い、実際に存在しない売上を過剰に計上すると、損益計算書が正しく示されなくなり、いわゆる「粉飾決算」になってしまいます。

粉飾決算が横行してしまうと、会社の財務諸表が信頼できなくなり、投資家や債権者たる銀行が会社の損益計算書や貸借対照表を信じられなくなり投資や融資が出来なくなります。

そのためにも、正しく簿記の実務を進めることは重要なことですし、地味ではありますが会社の経営基盤を支えるものになります。

まとめ

ですので、単なる経理の能力検定というだけではなく、会社の根幹たる財務諸表を作成するプロセスに役立ちます。会社の社員は、経営者に従い正しく利益を出す活動を行う必要がありますので、そうすると、利益はどうやって計算するのかを知る必要がありますよね。

その前提で、もし貴方が経営者で、2人同じぐらいの能力がある人が入社試験を受けたとします。それで、「簿記の知識がある人、簿記がわかる人」と「簿記がない人、簿記がわからない人」といたら、どっちを採用するでしょうか?答えを見るまでもないですよね。

簿記検定は、多くの会社で取得を推奨されており、ビジネスパーソン必須の資格となっています。ぜひこの機会に勉強を始めてみてはどうでしょうか?

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この記事を書いた人

アラフィフで非経理のサラリーマンです。
私は高校の時に簿記を勉強してた時に、「簿記って面白い」と感じて、専門学校に進学し、簿記1級を合格。卒業後は一般企業に就職しますが、税理士の資格を最終的にとることができました。

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