簿記3級って、履歴書にどう書くの?
ということで、簿記検定の正式名称を気にする人が多いと思います。また、いろんな書類に、正式名称をそのまま書いていいのか、迷う人もいるかと思います。
ここでは、合格した簿記検定の正式名称と、履歴書への書き方についてご説明したいと思います。
全経簿記・全商簿記・日商簿記3級の正式名称と、履歴書の書き方
簿記検定って、「日商簿記」だけだと思っている人も多いと思いますが、じつは、3つの団体が簿記検定を実施しています。略称でいうと、日商・全経・全商となります。
まずは、この3つの簿記検定の正式名称と、そもそもどういうものかを説明したいと思います。
「日商簿記」「日商」の正式名称
まずは「日商」です。簿記検定といえばコレ。日本商工会議所の主催ですね。日本商工会議所は、商工業の振興に寄与するため商工会議所間の意見の総合調整や国内外の経済団体との提携を図る機関で、中小企業など約125万社が参加しています。
正式名称としては「日本商工会議所及び各地商工会議所主催 簿記検定試験」となります。これをそのまま履歴書に書こうと思ったら、行を使い切ってしまうこともあるかもしれませんね。
ということで、履歴書には「日本商工会議所簿記検定試験 〇級」または「日商簿記検定試験〇級」と書くのが一般的です。
「全経簿記」「全経」の正式名称
つぎに「全経」です。全経は全国経理教育協会で、主に専門学校・専修学校が加盟している団体になります。簿記・経理及び税務の教育に関する研究調査並びにその教育に携わる者の指導育成などを行うことを目的としています。
全経簿記検定の正式名称は、「公益社団法人全国経理教育協会主催 簿記能力検定試験」となります。
履歴書に書く場合には「全国経理教育協会主催 簿記能力検定試験 〇級」 または「全国経理簿記検定試験 〇級」と記載します。
「全商簿記」「全商」の正式名称
最後に「全商」です。「商」は全国商業高等学校協会の商で、全国商業高等学校協会は、高等学校における商業教育の発展向上に寄与することを目的として昭和31年10月19日に設立されました。
正式名称としては「全国商業高等学校協会主催 簿記実務検定試験」となります。
略称としては「全国商業高等学校協会主催 簿記実務検定 ◯級」または「全国商業簿記検定試験 〇級」となります。
簿記検定は、どれが一番評価される?
この3つを比較すると、格が上と言われるのが「日商」になりますね。
理由としては、圧倒的な受験者数。簿記3球の年間受験者数が、全経は約2万人、全商は約5万人と比べて、日商は30万人と圧倒的な多さを誇ります。それぞれの簿記検定の受験者を考えても、全経は経理専門学校の学生、全商は、商業高校の高校生になりますが、日商は広く門戸を開けて学生から一般まで幅広く受験しています。
また、会場については、全経は専門学校。全商は商業高校がメインですが、日商は大学や研修セミナールームなどを使っています。(全商については、一般の人が受験をできるのかどうかも不明です)
概ね、社会人で簿記検定といえば、日商になります。
まとめ
ということで、はやり簿記検定といえば「日商」の合格になります。
そうなると、受験をする上では日商が良いと思います。また、履歴書で書く場合にも、簡単に「簿記検定◯級」と書くのではなく、しっかり協会名を入れて長い名前で書いた方、試験官の印象が良いと思います。
「日商3級とかを履歴書で書いたとしても、果たして意味あるんだろうか」
そう思う人もいると思いますが、少なくとも、一定の経理の技量を認められたために、試験が通ったのだと思いますので、しっかり履歴書には書いておきましょう。
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