簿記3級でネット試験の過去問ってある？

と、受験経験者は口を揃えて過去問っていいます。

それもそのはずで、簿記3級では、過去に出た問題が繰り返し出題されるため、過去問を解いておけば、本番で「やったことある問題」に出会えて、簡単に回答できるって論法です

もちろん、ある程度勉強が進み理解が出来ていてインプットが完了している場合には、アウトプットの仕上げの問題としての過去問は非常に良いアイテムだと思います。

簿記３級ネット試験の過去問ってある？

そうすると、簿記３級のネット試験でも過去問を解いていけば、合格に近づく・・・と思いきや、amazonや楽天booksなどを確認しても

ネット試験はパソコンを使っての試験なので、パソコンソフトやアプリを探しても、過去問はありません。これはどういうことでしょうか？

日本商工会議所の通達では

日本商工会議所から、試験後の禁止事項として

試験問題を含め、試験に関して知りえた情報全般の複製、外部への開示、漏洩（ソーシャル・ネットワーキング・サービス（SNS）をはじめインターネット等への掲載を含む）を一切禁じます。試験後にこれらの行為を行ったことが発覚した場合、当該受験者は失格または合格を取消、今後の受験をお断りするなどの対応を取らせていただきます。

商工会議所の検定試験より

と、試験問題の開示を一切禁じています。

これは、２０２０年１２月からのネット試験の開始から禁止事項となっています。

ネット試験は、問題として設定した項目からチョイスして試験問題が構成されているため、過去問を公開してしまうと、全く同じ問題を解く可能性があると思われます。もし過去問を公開可能にしてしまうと、ネット試験で同じ問題を解く可能性がでたり、過去問だけをやっておけば合格できるということになってしまいます。

そうすると、試験の公平性が失われるため「試験問題の開示を禁止」しているようです。

簿記３級ネット試験は過去問ではなく予想問題で対応

では、簿記３級のネット試験を受験する人は、どうすれば良いのでしょうか？

確かに、２０２２年７月時点では、まだ過去問がamazonを検索するとでてきますので、それを購入して対策をねろうという人もいますが、古い過去問は、試験範囲が異なっていたり、試験時間が違ったりと傾向が違う可能性が高いため、使わないほうが無難です。

「じゃあ過去問が使えないのだったらどうすればいいの？」

過去問ではなくて「予想問題集」をおすすめいたします。

予想問題集とは、過去の問題から今後どういう問題が出るかを予想して、作成した問題集になりますので、過去問とは異なりますが、基本的な使い方は過去問と同じになります。

また、予想問題集の中には、ネット試験に対応したパソコンでの体験が出来るものがあります。

おすすめの予想問題集

書籍の予想問題集の中には、ネット試験の模擬試験プログラムがついているものがあります。つまり、予想問題集を買えばネット試験を体験できます。ただし、その場合にはパソコンが必須となります。

では、おすすめの予想問題集はどういうものがあるでしょうか？

CPAラーニング

CPAラーニングでは完全無料で、簿記3級の講義を受けたり問題を解いたりできます。予想問題ではないですが、ネット試験の模擬試験が3題ついていますので、試しにやってみるのは、一番いいと思います。

無料なので、まずは登録をして試してみてください。

日商簿記3級 まるっと完全予想問題集 (TAC出版)

資格試験の老舗であるTAC出版2023年度の最新版予想問題集です。

ネット試験模擬試験は、「よくわかる簿記シリーズ 合格するための本試験問題集 日商簿記3級 2023年SS対策」に付属のものと同様ですのでご注意ください。パソコンはWindows 8.1/Windows 10となりますので、macは使えませんのでご注意ください。

スッキリうかる 日商簿記3級 本試験予想問題集 2023年度版（TAC出版）

こちらも、資格試験の老舗であるTAC出版2023年度の最新版予想問題集です。

ネット試験模擬試験は、「第161回をあてるTAC直前予想模試 日商簿記3級」に付属のものと同様ですのでご注意ください。パソコンはWindows 8.1/Windows 10となりますので、macは使えませんのでご注意ください。

まとめ

ということで、簿記3級ネット試験の過去問はありませんし、もしあったとしても古いものなので、使わないほうが得策だと思います。また、有料無料を問わず、ネット試験を受験される方は、一回は本番想定で受験した方が良いと思います。練習をせずに受験会場に足を運んでしまうと、かなりの確率で混乱することが予想されます。