簿記3級の勉強では、なにを覚えていけばいいのでしょうか?
簿記3級は、中学や高校や大学の受験勉強のように、覚えてそれを答案用紙に記入すれば点数が伸びて、簿記3級の資格が取得できる試験ではありません。つまり、5教科で考えると、理科や社会のように、覚えれば覚えるほど点数がもらえたり、暗記の能力が点数に結びつくようなものではありません。
ですが、最終的に頭に入っている知識を使って回答に結びつけていくので、その知識は、「覚えること・暗記」ではなくて「理解」することになります。暗記だけでは、簿記の問題は解くことができなくて、知識をしっかり理解をしたうえで問題を解いていくと言ったことで、どちらかというと体育に近いのではと思います。
簿記3級は体育に近い勉強方法となります
何度も試験に落ちてしまう人は、闇雲に暗記をして解答をしようとする人が多いと感じています。
簿記3級は、覚えることより、その仕訳が何をやっているのかを理解することが大事で、すべての仕分けは理由が伴っています。頭でしっかり理解した上で体を動かす事によって、ボールが正しく投げれたり、蹴ることができる感じだと思います。
簿記3級はインプット→アプトプット
インプット
体育とわかっていても、実際にはどうすればいいの?
まず簿記は、その大まか流れをしっかり理解します。つまり、やり方などをインプットしていきます。減価償却や引当金や売上原価の計算方法などを、覚えるのではなくて理解する。理解は、テキストを読みながら個別問題を解いてインプットしていきます。
テキストを読むだけで、理解をしたように思えても、いざ問題を解こうとすると、わからないということもよくあります。だからこそ、テキストで理解をして、個別問題を解いて解き方などを理解していきます。また、間違えたところも解答解説をしっかり読んだり、マーカーを入れて次に間違えた場合にわかるようにしておきます。この作業をインプットと言います。
アウトプット
インプットで一通りの論点を勉強できたら、今度は予想問題などでアウトプットなどの練習をしていきます。予想問題では、第1問:仕訳問題、第2問:補助簿・勘定記入・伝票記入、第3問:精算表・貸借対照表と損益計算書という構成になっていますので、まずは時間を気にせず解いていきます。
最初は、つまらないミスを繰り返したりして、思ったように点数が取れないことも多いですが、実はその「つまらないミス」が曲者で、実はその論点は、理解が曖昧だったり、間違えて理解していたりしますので、「うっかりミスか」と思わず、どこを間違えたのか、どう理解するのかをしっかり確認します。うっかりミスって、実は必然的なミスであることが多いため、うっかりミスで放置してしまうと、同じところをまた間違える可能性があります。
そうやってアウトプットを繰り返し行い、理解を定着させていきます。
勘定科目はやっているうちに覚える
勘定科目は覚える必要はないの?
勘定科目はかなりの数があり、覚える必要がありそうですが、個別に暗記として時間を取って覚える必要はなくて、インプットの時点で覚えていなくても、アウトプットで繰り返し行っていくうちに覚えていきます。特別な勘定科目が出ることは少ないため、同じ勘定科目が繰り返しでますので、自然と覚えてきます。
もし覚えることがあるとすると、したの図ぐらいだと思います。
仕訳の切り方は覚えるのではなくて理解する
仕訳の切り方は覚える必要はないの?
仕訳は覚えるのではなくて、理解することが大事です。覚えることですべて乗り切ることができる人でも、しっかり理解をしたほうが、間違えることを減らすことができますし、使える簿記になります。
まとめ
ということで、簿記は覚える時間があるぐらいだったら、インプットアウトプットに時間をかけてしっかり理解をし、定着させることが大事です。
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