簿記に合格しても就職の役に立たない?

簿記 就職 役に立たない

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簿記って、勉強しても企業はDXとかでAIに移行していくから、なくなっていく仕事じゃない?

そもそも経理の仕事って減っているのでは。そうなると、簿記を勉強しても無駄じゃない

簿記3級ぐらいだと履歴書に書かなくても一緒かもね

学生時代に、何か資格をとって就職活動を有利にしようと思っている人は多いと思いますが、その中で、需要が高そうな簿記をべ要する人は多いと思います。

ですが、簿記は経理の仕事のための資格だったり、比較的簡単に合格できると思われていたり、そもそも今後DXで経理は不要になると言われていたりして「就職に役に立たないのでは」と心配することもあります。

結論:簿記の資格は社会人必須です。それは、経理の仕事をしなくても同様です

目次

簿記は就職の役に立たない?

経理の仕事は減っている

経理の仕事は、今どの様になっているのでしょうか?AIやDXなどのIT化によって経理の仕事は大きく変わっていき、将来的にも更に変わっていくと考えている人もいるのでは。

また、税制改正によって、領収書の電子保存が可能になったため、領収書の整理や、伝票の貼付けなどと言ったアナログな仕事はどんどん減ってきています。いま現役のビジネスパーソンも、時代の流れを肌で感じている人も多いと思いますし、いま勤めている会社の経理が、従来のままであったとしても、今後大きく変わってくることは、時代の流れで確実では。

そうすると、「経理の仕事がなくなっていくのであれば、簿記を勉強しても就職には役に立たないのでは」と考える人も多いと思います

果たしてそうなのでしょうか?

企業は貴重な人材は第一線で活躍してほしい

経理の仕事がどんどん減ってきていますが、その人員はどこに転嫁されているかというと、営業や企画や経営企画といった第一線で活躍するようになってきています。

貴重な人材を、領収書の整理などに取られるよりは、営業の第一線で活躍してもらったり、企画の中心として活躍し、企業の収益獲得に貢献してほしいと考え採用を進めていきます。

いま、特に20代ぐらいの若年層の人口は減っていて、これから出生率が下がっていく年代が就職する時代になってきますので、新卒者はさらに減ってきます。以前は、人口ピラミッドがきれいなピラミッドの形になっていたため、若い人を雑用に使っても何も問題はありませんでしたが、現在は人口ピラミッドが逆ピラミッド担っていますので、若い人の人口が少なく、採用することも大変です。

経理の仕事が好きな人にとっては、IT化によって仕事が奪われていると感じるかもしれませんが、うまく仕事を変えていかないと、会社自体が回らなくなってしまいますので、企業も死活問題ですよね。

企業が必要とする人材は?

では、こうして経理の仕事が少なくなってきている中で、企業はどういう人を採用したいと思っているのでしょうか?

企業はリーダーを採用したい

そうです。企業は、リーダーとして会社を支えてくれる人を採用したいと考えています。

営業バリバリ出来る人や、何でも言うことを聞いて、動いてくれる人も大事ですが、リーダーを企業が採用することは、大変コスパが良いと言われています。もし、従業員が「何でも言うことを聞いてくれる人」ばかりになってしまうと、どうなるでしょうか?確かに指示通り動いてくれる人はいいと思いますが、指示が出ないと動かないため、社長は常に指示を出さなければならなくなってしまいます。

ですが、その間にリーダーがいたらどうでしょうか?社長はリーダーに指示を出せば、そのリーダーから各社員に指示が出て、社長はそれほど多く動かなくても大丈夫になります。リーダーは、単に男気で人を動かすだけではなくて、広く知識を持たなければいけません。経営・人事・会計といった、直接仕事には関係なさそうなことに関しても、知識がないとリーダーは務まりません。

その中での、会計の知識は、簿記を通じて学んでいると強いといえます。もっといえば、簿記を通じて数字をしっかり読めて、更に人を動かしていけることで、リーダーに任せておくだけで利益が上がることが期待できます。

決算が見えてこない人はリーダーになれない

リーダーはリーダーシップが必要で、広く事業に精通し、それだけではなくて経営・人事・会計についても理解しないとリーダーにはなれませんし、もっと言えば会社の決算についても財務諸表を読めて、財務面における課題の有無を抽出できないと、「とにかく稼げば良い」という体育会系の社員に成り下がってしまう可能性もあります。

稼ぐことは必要ですし、利益によって企業は継続していくことができますが、キャッシュフローなどの資金が生まれているか、とか利益を出せる体制になっているかということを理解するためには、簿記の知識が役立ちます。

逆に、簿記を理解していない人は財務諸表がどのように作られているか理解していないため、正しい判断をして会社を正しい方向に進めることができません。

つまり、財務諸表を通じて決算が見えていない人は、リーダーにはなれません。簿記を理解して財務諸表を見ることができないと、リーダーになる資格がないと判断されます。

簿記は就職でも役に立つ

そうすると、単に簿記を経理として採用することを望むのではなくて、リーダーとして必要な資質を備えているとアピールすることによって、就職を有利にすることができます。

というより、簿記を経理に活かしたいという人よりは、簿記を経営全般に活かしながらも、リーダーとして会社を支えていきたいという言い方をしないと、簿記の資格が生きてこないといえます。

簿記を就職でアピールする方法

では、具体的に簿記をエントリーシートでのアピールはどのようにすれば良いのでしょうか?単に「資格」の欄に、「日本商工会議所簿記検定3級」と書くだけではもったいないと思います。

簿記をなぜ勉強したのか

多くの人が簿記は、自ら進んで勉強し始めたことだと思います。なぜ勉強し始めたのかということで、「就職活動で資格欄に書くものがなかったので」と言った本音は別にして、どのようにPRすれば良いのでしょうか?

PRの方法としては、「なぜ簿記を必要に感じたのか」が大事で、例えば「自分はコミュニケーションが得意なので、仲間をまとめて目標に向けて動いていくことを仕事にしたいと思った。ただ、それだけでは、仲間とつるんでるだけになるので、お金の面でも、仲間をまとめられるように、簿記を学んだ」という感じだと思います。

つまり、コミュニケーション×簿記で、スキルは一つではなくて、多く相乗効果があるとしながらも、自ら進んで勉強をしたという意思も大事だったりします。

簿記3級程度でもいい?

そうすると、簿記3級が簡単な試験で、誰でも取れると受かった人は思いがちなので、せめて簿記2級ぐらいは欲しいから、3級程度だとアピールするほどでもないと考えてしまいがち。

ですが、知っていると知らないとでは、天と地ほどの差があります。知っている人からすると、「常識・知っていて当然」と思ってしまうかもしれませんが、簿記をしっかり勉強した人でないと、知らない常識であることがほとんどです。ついつい、取った簿記3級の資格を安売りにしがちですが、自ら勉強を始めて試験を受けて合格するということ、自らの選択で変化したことを高く売ることが大事です。

まとめ

簿記を経理の側面だけで見ると、就職では役に立たないと思われてしまうかもしれません。ですが決算をしない会社は存在しないですし、多かれ少なかれ利益を出さない企業は倒産してしまいます。

そうすると、会社の人材を引っ張っていき、さらに利益を出すための簿記を理解しているというのは、企業としては必要な人材になってきます。

また、それに自分が得意としていることや、将来やりたいことを掛け合わせる事によって、自分の魅力が増してきて、就職に有利に進めていくことが可能になります。

まずは、自分がやりたいことを棚卸しして就職の方向性を考えながらも、簿記の知識を役立たせながら企業に必要な人物像を自分なりに作っていくことが大事です。

ということで、簿記検定をしっかり通って、面接などで有利にアピールすることによって、就職を有利に進めていきましょう

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この記事を書いた人

アラフィフで非経理のサラリーマンです。
私は高校の時に簿記を勉強してた時に、「簿記って面白い」と感じて、専門学校に進学し、簿記1級を合格。卒業後は一般企業に就職しますが、税理士の資格を最終的にとることができました。

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