簿記3級のネット試験で落ちた理由とは

簿記3級 ネット試験 落ちた理由

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ネット試験って、パソコンを使って回答なので、どうも苦手

2020年より、日商簿記2級と3級では、パソコンを使った試験である「ネット試験」が開始しています。

今までは、年に3回の統一試験日ににおいて受験をしていたのが、このネット試験の開始に伴い、年度の初日から2週間ぐらいと、統一試験の前後に設定されている施行休止期間を除いて、いつでも受験することが可能になっています。

時間がない社会人や学生は、このネット試験を積極的に活用したいものですが、とはいえ、誰でも合格できるわけではなさそうで、SNSでも「落ちた」といった報告もちらほら見られます。

日商簿記3級のネット試験の合格率は概ね40%で、落ちる人が多いというのも事実。とはいえ、しっかり勉強をして、試験を受けて合格しないと合格を得ることは出来ません

ここでは、簿記3級のネット試験で落ちた理由と、その対策についてご説明していきたいと思います。

落ちた理由については、少し厳しい言い方になるかもしれません。
ですが、まずは原因をつかめないと、次の対策に進めません。また、原因がわかればその部分が伸びしろになって、次の合格が近くなります。そのような視点からご覧いただければと思います。

目次

ネット試験で落ちた理由

ネット試験に落ちた理由は、主に次の4つが考えられます。

(ネット試験で落ちた理由)勉強不足

最も一般的な理由は、単純に勉強不足です。というか、ほとんどがこれだと思います。簿記3級は基礎的なレベルの試験ではありますが、それでも一定の知識と理解が必要です。そもそも、何をやっているかわからないままに勉強を進めている人も多く、理解が進まない状態で試験に向かう人も。特に、ネット試験の場合、自宅での学習が中心となるため、自己管理が求められます。問題集を一通り解くだけではなく、間違えた問題を徹底的に復習し、理解を深めることが重要です。

(ネット試験で落ちた理由)入力ミス

これはネット試験特有の問題となります。ネット試験では数字の不慣れから生じる入力ミスが多く存在します。パソコンで直接回答を入力する形式のため、紙の試験に比べて入力ミスが起こりやすいです。特に、緊張や焦りからくる誤入力は、不合格の原因になり得ます。この対策としては、実際の試験形式での模擬試験を何度も行い、パソコンでの入力の正確性を高めることが推奨されます。

(ネット試験で落ちた理由)理解不足

簿記の仕組み自体をきちんと理解していないことも、不合格の大きな理由です。勉強不足に通じるものがありますが、仕訳や財務諸表の作成など、基本的な部分の理解が不十分だと、試験で求められる応用問題に対応できません。簿記は単に暗記するだけではなく、仕組みを理解し、それを実際の問題に適用できる能力が求められます。

(ネット試験で落ちた理由)緊張やストレス

試験当日の緊張やストレスも、パフォーマンスを低下させる一因です。特に、ネット試験は自宅ではなく指定の会場で行われるため、慣れない環境での受験となります。統一試験のような周りとの競争という雰囲気からは、ネット試験では逃れられますが、とはいってもリラックスして試験に臨むためには、事前に会場の雰囲気を知ることや、リラクゼーション技法を学ぶことも有効です。

ネット試験の対策は?

そもそもの簿記のスキルを上げる

ネット試験でも、統一試験でも試験であることに変わりはなく、簿記を理解していて、しっかりアウトプットの練習をしておかないと、当然ネット試験でも合格することができません。

なんとなく、プルダウンの選択と金額入力だけなので、60%ぐらいの理解でも、なんとかなるのではと思う人もいるかも知れませんが、簿記はそこまで甘くはありません。しっかり理解をして、点数に結びつける練習をする必要があります。

おそらく、ネット試験で受験する人は独学で勉強している人が多いかと思います。実際に、通信講座などを受講するより、ネット試験を3回ぐらい受けたら、そのうち受かるのでは通っている人もいるのではと思います。確かに、3回ぐらい受験したら、1回ぐらい比較的簡単な問題が出ることもあるかもしれません。ですが、そもそも合格レベルに達していない人は、たとえ簡単だと言われた試験が出たとしても、合格できません。比較的点数が取れたというときでも、合格率が80%ぐらいでほとんどの人が合格したということはありませんので、一定レベルは必要になります。

その一定レベルに達するためには、独学より通信講座などが、結果として早く確実に合格に結びつきます。

是非一度ご検討いただければと思います。

ネット試験特有の対策をする

簡単にいうと、「ネット試験に慣れる」ということになります。

どうすればネット試験になれるかというと、問題集などに付いているネット試験の「模擬試験プログラム」を使って、なんども解いてみるのが良いと思います。特に、第3問の精算表の問題などは、問題そのものを解く練習というより、計算用紙の使い方を練習することになります。

では、おすすめな予想問題集はどういうものがあるでしょうか?

インストール版

ご注意いただきたいのは、インストール版はWindowsのみ対応になっていますので、chromebookやmacなどを使っている人は、インストールできませんのでご注意ください。

インストール不要のウェブアプリ

ウェブアプリ版の問題集は、まだあまり出ていません。その中で、少し体験できるものとして、以下のものがあります。

まとめ

統一試験でもネット試験でも、簿記3級の合格で、両者に差はありません。となると、ネット試験だからといって、簡単になることはありませんが、どうしても紙で練習をしていると、慣れないことを時間内にやらなければならないため、焦ったりその結果ミスが発生したりします。

しっかり勉強をして能力を上げることも大事ですが、ネット試験用の解き方を練習することも同じように大事になります。

しっかり対応して、スムーズに合格できることをお祈りいたします。

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この記事を書いた人

アラフィフで非経理のサラリーマンです。
私は高校の時に簿記を勉強してた時に、「簿記って面白い」と感じて、専門学校に進学し、簿記1級を合格。卒業後は一般企業に就職しますが、税理士の資格を最終的にとることができました。

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