2023年度簿記3級の過去問はこれで代用。過去問題集が消えた理由と登場した予想問題集とは

簿記3級 過去問 2022年度

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簿記3級に限らず、資格試験を勉強する際に重要なのが「過去問題集」(過去問)ですよね。

過去の問題が繰り返し出題されていることを考えたら、過去問をやらない手はないと思いますが、近年書店などから簿記3級の過去問は姿を消しつつあります。

というか、過去問はすでに新規で発売されていません

コレはどういうことでしょうか?

目次

2023年度簿記検定で使える過去問はない

受験生必須の過去問がないってどういうことでしょうか?

日本商工会議所から、2021年に「【重要】日商簿記検定の受験に関してお願い」というお知らせが出ています。

試験後の禁止事項
試験問題を含め、試験に関して知りえた情報全般の複製、外部への開示、漏洩(ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)をはじめインターネット等への掲載を含む)を一切禁じます。試験後にこれらの行為を行ったことが発覚した場合、当該受験者は失格または合格を取消、今後の受験をお断りするなどの対応を取らせていただきます。

日本商工会議所 お知らせ

つまり、試験問題などネットに流したら、合格の取り消しなど厳しい措置がなされるということのようです。

なぜ公開しちゃだめ?

これは、ネット試験はほぼ毎日実施され、おそらく毎日同じ問題ではないにしても、問題文を使いまわしをされることになるかと思います。

過去問題を公開されてしまうと、本試験で全く同じ問題に出会う可能性があり、ネットで公開すると試験の公平性が損なわれるため、外部への開始を固く禁じているようです。

古い過去問は?

でも、試験制度が変わる前の古い過去問は、すでに販売されているから問題ないのでは?
たしかにそうかも知れませんが、ネット試験が登場する前の古い過去問だと、5問90分と現在のスタイルと違うため、混乱する可能性もあります。また、回答する形式も現在の記号を選んで記入するものとは異なります。

過去問をするのは、出題傾向や出題内容を知るのもありますが、問題形式や解答用紙や問題の形式に慣れるということもありますので、本試験に近いものでなければ、本試験のときに戸惑う可能性があります。

過去問ではなく「予想問題集」を使おう

では、過去問がなければどのようにすればいいの?

ご安心ください「予想問題集」というものがあります。予想問題集は、本試験の出題傾向を捉えて、どのような問題が出るかを予想して、問題集にしたものになります。また、予想問題集にはネット試験を体験できるものが付いているものがありますので、統一試験だけを受験する人を除いては、ネット試験の体験版が付いているものをおすすめします。

また、本試験の試験問題とサイズを合わせた大型本のものがいいと思います。

テキストと問題集だけで足りない?

でも、テキストと問題集だけで十分ではと思う人もいるかと思います。

確かにテキストと問題集だけで合格できるのであれば、それに越したことはないと思います。しっかり時間をかけて、テキストと問題を繰り返し解ければ、それで十分なのかもしれません。ですが、予想問題は本試験想定の問題なので、効率的に合格したいのであれば、本試験問題に慣れる必要があります。

試験日当日に慌てないためにも、予想問題集は必須だと思います。

具体的におすすめできる予想問題集は

おすすめできる予想問題集はコレになります。

2023年度版 日商簿記3級 まるっと完全予想問題集

おすすめできるポイントとしては、

  • 大型本で本番練習が出来る
  • 解答用紙はダウンロード可能のため繰り返し利用できます。
  • 模擬試験プログラムによりネット試験にも対応

最後の仕上げで使うには十分な機能がある予想問題で、繰り返し回答することによって合格により近づくことが出来ます。

大型本を止めるためのホッチキスはこれ

また、A3用紙で印刷して、あいだのホッチキス止めは、このタイプが便利です。

通常だと、ホッチキスは紙の側面に対して水平の位置でホッチキス止めになりますが、コレは90度動かして紙の側面に対して垂直でのホッチキス止めが出来ます。つまり、A3用紙の折り目に沿ってホッチキスが止められるため、本番と同様のホッチキスの止め方が出来ます。

予想問題集の使い方

では、予想問題集の使い方としてはこのような方法がいいと思います。

最終仕上げで使おう

予想問題を繰り返しやっておけば、本試験でも対応できるのでは?ということで、いきなり、テキストで勉強などをせずに予想問題を始める人がいます。それで間違えたところを確認していけば点数が伸びるという人もいますが、簿記の根本的な考え方や処理方法を理解していないと、本試験で少しヒネられるだけで間違えて不合格になる可能性も高いと思います。まずは、しっかりテキストで勉強をして、問題を解いて最終仕上げで予想問題集を解いていくのがいいと思います。

時間を測って繰り返し使おう

予想問題は本番を想定して問題を解いていくことが出来ます。その時に初めて「遅い」とか「早いけど間違える」といった本試験での自分の弱点を確認することが出来ます。60分をどう使うかということと、仮に時間がどうしても足りない場合には、難問が出やすい第2問を後回しにして、第1問→第3問→第2問という解答順番で本試験では進めていくことも考えられます。

本試験で焦らないようにするためにも、時間を図り本試験での問題点を洗い出しておくのがいいと思います。

間違えたところはテキストに戻ろう

問題を解き終えて答え合わせをしたら、どうしても点数ばかり気になって70点を取ると安心してしまったり、点数が低かったら落ち込んでしまったりする人がいます。

点数は、自分が合格圏内に入っているかどうかを確認するためにも必要ですが、そればかりを気にしてしまって、肝心の間違えた箇所をおろそかにしてしまうことがあります。

うっかりミスも、本当はうっかりミスじゃない場合も多分にありますので、間違えたところをしっかり潰していって、正答率を上げていくことが合格の近道だと思います。

まとめ

現在、使える過去問はなく、予想問題を購入して試験に備えることはご理解いただけたかと思います。またオススメできる予想問題集についてもご紹介させていただきました。

ですが、購入するところまではいいですが、結局開けなかったとか、難しいと感じて受験すらしなかった人もいるかと思います。1000円以上する書籍なので、そのお金で美味しいものを食べたほうが良いとか、お金が勿体ないという人もいます。

ですが、知識や資格は一生モノだと思いますので、それが数千円で取れるのであれば安いと思います。

資格や検定の勉強をしても、将来なにの役にも立たないという人もいます。ですが、少なくとも知らなかった知識を得てそれが公的な機関のお墨付きがでるということは、自分の人生に必ずプラスに働くと思います。ぜひ購入して、万全の体制で試験に望んでいただき、いい結果を期待したいと思います。

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この記事を書いた人

アラフィフで非経理のサラリーマンです。
私は高校の時に簿記を勉強してた時に、「簿記って面白い」と感じて、専門学校に進学し、簿記1級を合格。卒業後は一般企業に就職しますが、税理士の資格を最終的にとることができました。

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